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2025.04.17

建設業界にも広がるNavVisの技術

昨年頃からNavVis社では、自動車業界や測量業界に加え、 新たに建設業界(AEC業界)への適応を本格的に始めました。

ご存じのとおり、欧州や北米でも日本と同様に労働力不足やコストの増加といった課題が深刻化しており、デジタル技術による建設現場の生産性向上が強く求められています。

また、建設業界はCO₂排出量が多い業界としても知られており、特に欧州では環境負荷を抑えるための取り組みが、政策的にも市場的にも非常に重要視されています。

そうした背景の中で、NavVisの製品はすでに現場作業の事前確認・調査・施工時の検証などに利用され始めており、さらなる活用促進のために現在以下の2つの大きな取り組みが進んでいます。

建設現場での運用を想定した小型ハンディタイプスキャナー「NavVis MLX」のリリース

昨年2024年にリリースされた「NavVis MLX」は、従来のVLXでは対応が難しかった足場の悪い建設現場でも使用できるよう設計されています。
計測精度はVLX 3と同等で、小型かつ携帯性が高く、住宅やビルのフロアプラン作成など海外でも幅広く活用されています。

建設業界の業務フローに対応するための継続的な機能開発

今年に入ってからも、NavVis IVIONでのIFCファイルのインポート、寸法情報のDXF/CSV出力対応など、建設業界の業務フローに適した機能がリリースされています。
今後はAutodesk Construction Cloud(ACC)との連携といった機能追加も予定されているとのことです。

最近では、NavVis社のウェブサイトにて建設業界向けの新しい紹介ページも公開されています。
内容は英語となりますが、ご興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてください。

また、ページの内容について詳しい説明をご希望の方は、構造計画研究所の担当までお気軽にご連絡ください。

The impact of reality capture technology on Architecture, Engineering, and Construction:The innovators’ perspective

最後に

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、当社構造計画研究所は約70年前に建築の構造設計事務所としてスタートしました。

現在も、超高層ビルや複雑構造物の設計、建築向けBIM/CADシステムの提供など、日本国内の建設業界に対して多岐にわたるサービスを展開しています。

余談ですが、 最近タイの地震で話題になった超高層プールの地震発生時における安全性検討についても、日本国内では弊社のシミュレーション技術が活用されています。

【後編】森ビルと挑む、工学知を結集し「麻布台ヒルズ」の安全・安心を守る取り組み
― 高層階プールの安全を支えるスロッシング解析 ―

構造計画研究所としても、日本国内の建設業界の皆さまにNavVis製品をより効果的にご活用いただけるよう、国内の法規制や基準、そして現場特有の業務フローに対応した機能開発やサポートの提供を進めていきたいと考えています。

実際の業務でより役立てていただくために、皆さまからのご意見やアイデアをぜひお聞かせいただければ幸いです。

   

   

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