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【開催報告】NavVis最新技術とユーザー事例が集結!KKE NavVis Summit Japan 2025開催
2025年11月7日、弊社構造計画研究所(以下KKE)主催、NavVis社共催にて 「KKE NavVis Summit Japan 2025」 を開催いたしました。
3回目を迎えた今年も、200名以上の方々にご参加いただき、大盛況のうちに終えることができました。
本イベントにご参加いただいた皆様、講演者の皆様、そして関係者の皆様には、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
本記事を通じて、当日の盛り上がりの様子をご覧下さい!
当日のプログラム
今年のNavVis Summit 2025では、NavVisの開発ロードマップのご紹介、デンソー様、大浦工測様、エイテック様、鹿島建設様によるNavVis活用事例の講演、そして東京大学の本間准教授から「交流と多様性を捉える建築計画」に関する基調講演をご提供いただきました。
ご来場者様からは、イベント全体に関してのご意見として
- 「NavVisのこだわりの開発ポイントや、ユーザーの活用事例を知ることができた」
- 「様々な業界の活用事例を講演いただき、製品の特長を理解することができたため」
といった非常に好意的なご意見を多数いただきました。
単なる製品紹介の場ではなく、他社事例や自社の現場改善に役立つ具体的な知見を得ることができたと高くご評価いただきました。
製品ビジョンや開発ロードマップ
開発元NavVis社の講演からプログラムはスタートしました。

今年のSummitでは、NavVis社CEOのFelixとともに、もう一人の創業者である CTO(最高技術開発責任者) Georg が初めて来日し、開発ロードマップをご紹介しました。講演では特にNavVis IVIONの2つの新機能をメインに紹介しました。
- CROSS-DATASET ALIGNMENT(処理段階で複数データセットを自動整合する機能)
- HIDE OVERLAP(点群データの重複部分をきれいに表示にする新機能)
これはNavVisの開発目標や今後の方向性を、日本のユーザーの皆様に直接お伝えする貴重な機会となりました。
ご来場の皆様からは、
- 「新機能や今後の開発について詳細な説明があり、非常に興味深かったです。ありがとうございました。」
といった好意的なお声が寄せられました。
すでにNavVisを導入いただいているお客様、また導入を検討中の方々に向け、明確な開発スケジュールを示すことで、より高度な技術を提供したいというNavVisの熱意を伝える講演となりました。
ユーザー様のご講演
毎年、来場者から最も期待と関心が寄せられる「ユーザー様による活用事例講演」は、今年も午後一番のセッションとして実施しました。今年は 3つの業界ごとに計4社のユーザー様にご登壇いただき、実務に根ざした活用事例をご紹介いただきました。
まず、デンソーの稗田様からは、同社が取り組むデジタル工場構築についてご講演いただきました。生産システムの変遷から、現場での計測ノウハウまでを赤裸々に共有いただき、参加者からも高い評価をいただきました。
続いて、大浦工測の佐藤様、エイテックの白石様には、測量分野からの視点で、測量機の特徴から実務で活きる知見まで、計測精度を担保するためのテクニックを惜しみなくご紹介いただきました。現場経験に基づく実践的な内容に、参加者も熱心に耳を傾けていました。
参加者からの声:
- 土木において公共座標をつけないという発想は全くなかったので、そこを省くことにより作業の効率化をはかれることは目から鱗でした。
最後に、鹿島建設の松澤様と山本様から、建設業界における計測器の運用についてお話しいただきました。
多様な計測器を比較・検証し、最適な活用方法を模索されている取り組みや、施工計画への応用など、実務に直結する内容が来場者にとって特に印象深かった様子でした。
以上の通り、本年のユーザ講演では、業界を横断した多角的な視点と、実務に直結するリアリティのある事例が揃い、我々主催者にとっても、ユーザー様の先進的な取り組みや活用方法を学ぶ貴重な機会となりました。

株式会社デンソー モノづくりDX推進部 生準DX室長
稗田 顕彦様

大浦工測株式会社 産業プラント営業部 部長代理
佐藤 良様

株式会社エイテック 東日本支社技術部空間情報 グループリーダー
白石 浩土様

鹿島建設株式会社 東京建築支店
松澤 一二様
基調講演
基調講演では、東京大学 生産技術研究所の本間准教授より、「交流と多様性を捉える建築計画 ― 人と空間をつなぐ数理モデリング」というテーマでご講演いただきました。
建築空間における人流や滞在データを基に、価値観やインタラクションの多様性を数理的にモデル化する最新の取り組みが紹介されました。
- 見えないものを数値として定量化して仮説を立て空間モデルを作るという研究内容の深さ、難しさをわかりやすく伝えていただき非常に興味深い内容であった。
といった声を多く寄せていただきました。

国立大学法人東京大学 生産技術研究所 人間・社会系部門
本間 裕大准教授
展示
午後の講演の合間には、コーヒーブレークを兼ねて製品展示を実施しました。
来場者には、NavVis MLXやNavVis VLX、NavVis IVIONに実際に触れて操作を体験いただき、操作方法や活用例をご紹介しました。
展示ブースでは、多くの来場者が実際にスキャンやデータ確認を試しながらスタッフに質問を重ねるなど、熱心に操作感や機能を確かめる様子が見られました。盛況ぶりは続き、次の講演開始直前まで質問が途切れないほどでした。


また、弊社他部門からも、NavVisソリューションに関連した5つのテーマの展示を行い、さらにパートナーのラティス・テクノロジー様にもブースを出展いただきました。こちらも盛況で、多くの来場者が各テーマに触れ、体験していました。
懇親会
イベントの締めくくりとして懇親会を開催しました。
会場には和やかで笑顔あふれる雰囲気が広がり、参加者はNavVis社や講演者、KKEスタッフ、そして他の参加者と自由に会話や情報交換を楽しんでいました。軽食やお酒も交え、談笑が絶えず、活発な交流の場となりました。


最後に

本記事では当日の様子や盛り上がりのポイントをご紹介しましたが、皆様にもその熱気が少しでも伝われば幸いです。
引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

