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BIMstream(米)

BIMstream、NavVisで“現場の真実”を可視化
現実空間3Dデータ化を日常業務へ

– NavVis VLXの導入により、大規模施設やキャンパスでも1シフト(数時間)で数万平米の空間データを取得
– 空港やスタジアムなどの大規模プロジェクトのスキャンからモデリング作業工期を「数ヶ月」から「数週間」へ大幅に短縮
– NavVis IVIONを活用し、取得した現場データを数時間以内に関係者へ共有。迅速な意思決定とスムーズなプロジェクト連携を支援
– NavVisの高度な計測技術とBIMstreamが誇る内製モデリングの品質基準が融合。信頼性の高いデータを保証
– 単なる3Dデータに留まらず、長期的な修繕計画、資産管理、日々の施設運用(FM)に直結する実用的な成果物を提供

BIMstreamの創業パートナーであるPeter Garran氏は、革新的なデザインと高度な技術統合で知られる世界的建築設計事務所 Skidmore, Owings & Merrill(SOM)でキャリアをスタートしました。当時のSOMはCADが一般化する前から独自のプラットフォームを複数開発するなど、「テクノロジーは設計に不可欠である」という思想が根付いた環境でした。この最先端のツールに早い段階から直接触れた経験が、Peter氏のその後の事業基盤となります。

最初の事業「Quantum Leap」では、SOMとIBMが共同開発した建築ソフトウェアの普及に尽力。その後設立した「Archimove」では、大規模プロジェクト向けのメディア制作を通じて「多くの施設管理者が自らの空間データに直接アクセスできていない」という課題を浮き彫りにしました。さらに2008年には「HYV」を立ち上げ、建築データをブラウザ上で閲覧できる施設管理者向けインターフェースを開発します。しかし、当時は既存建物を大規模かつ高精度にスキャンする技術が未成熟であり、信頼性と費用の両面で高い壁がありました。

転機が訪れたのは2015年です。SLAMを基盤とした3Dスキャン技術が成熟し始めたことで、状況は大きく変わります。この技術的転換点を捉えた彼は、自身の知見と新技術を融合させる決断を下し、建築や施工、テクノロジーの専門家を集めて「BIMstream」を設立しました。現在、BIMstreamは「現実空間3Dデータ化」と「デジタルツイン」に特化したサービスを展開しており、その基盤をNavVisの先進的な3Dデータ化技術が強力に支えています

NavVisが業務にどのように組み込まれているか

現在、BIMstreamは創業パートナーのPeter Garran氏と2018年に参画したマネージングパートナーのNishan Kohli氏によって率いられています。ビジネス戦略とオペレーションに強みを持つKohli氏の参画により、同社は小規模なスタジオからデジタルツイン領域における全米有数の企業へと成長を遂げました。Garran氏がビジョンを牽引し、Kohli氏がそれを実行に移すことで、組織全体で創造性と精度の高いバランスが保たれています。

この経営陣の体制を支えるのが、130名を超える建築家・エンジニアで構成された専門プロダクションチームです。外注に依存せず、すべてのモデリング工程を自社内で完結できる一貫体制により、複雑なプロジェクトでも高品質かつスピーディな成果物を提供しています。この「現実空間を正確にデジタル化し、信頼できるモデルへ変換する」というミッションにおいて、NavVisは重要な技術パートナーとなっています。BIMstreamは創業当初からNavVisのデバイスを活用し、それを前提とした高効率な業務プロセスを確立してきました。

現在では複数台のNavVis VLXを運用し、1シフトで約1万平米のスキャンを実施。大規模プロジェクトではシフトを分けることで、1日あたり10万平米を超えるデータ取得にも対応しています。さらに、地域のパートナーが構築した測量基準点とNavVisのデータを統合することで、広大な現場や段階的に進行する施工現場でも、安定した位置精度を維持しています。取得した空間データは、処理が完了するとすぐにクラウドプラットフォーム「NavVis IVION」上で共有されます。関係者はスキャンからわずか数時間後にはバーチャル空間で現地を確認し、寸法計測や課題の指摘を行えるようになります。

この圧倒的なスピード感により、モデリングの完成を待つことなく、プロジェクトチームは次の一手について早期に合意を形成できます。さらに、施設管理、エンジニア、メンテナンス、現場責任者など、通常はプロセスの後半で関与する様々な関係者も、同じ空間データを起点に同時並行で作業を進められます。結果として、現地へ足を運ぶ手間や、最終成果物の完成を待つロスタイムを大幅に削減できます。

「私たちが提供するデータは、今や建築・土木・建設チームや管理者にとって不可欠なインフラとなっています。多くの人々信頼を寄せるからこそ、初期段でのミスは許されません。初動の狂いはプロジェクト全体に悪影響を及ぼすため、すべてはデータの信頼性、精度、品質にかかっています。断言できますが、NavVisという企業、そして『NavVis VLX』がなければ、現在のBIMstreamは存在していませんでした。それほど、私たちのビジネスを根底から変えてくれた決定的な存在です」 
— Peter Garran(BIMstream 創業パートナー)
施設管理・資産管理・日常的な活用

BIMstreamにとって重要なのは、管理者自身が建物の空間データを「常に進化し続ける生きた資産」として活用できるよう支援することです。多くのオーナーにとって、最初のステップは「現状を正しく知ること」です。
しかし、NavVis IVIONを通じてデータの持つ真の価値や奥深さに気づいた瞬間、そこから新たな世界が広がります。現状把握のためのデータが、業務効率化や新たな価値創出のためのプラットフォームへと進化し、次々と新しい活用アイデアが生まれ始めています。

某研究所の事例では、当初の要件は簡易的な可視化や現況把握のためのウォークスルーに留まっていました。しかし、学内・社内でデータ共有が進むにつれて部門横断的なニーズが顕在化し、プロジェクトのスコープは大幅に拡張されました。結果として、1/2インチの細径配管に至る詳細なBIMモデリングの実施に加え、主要設備や配管へのタグ付けによるアセット管理機能の統合を達成。初期の「視覚的確認」という目的を超え、実用的な施設管理プラットフォームへと進化を遂げました。

現在BIMstreamでは、設備の銘板の撮影も標準プロセスとして実施しています。また、現場での自動分類の試験運用も進めており、検証済みのジオメトリやメタデータを、IBM MaximoやIBM TRIRIGAといった資産管理プラットフォームへ直接連携することを目指しています。

Peter Garran氏が指摘するように、空間データの役割は「施工時の調整ツール」から「長期的な運用管理プラットフォーム」へと確実に進化しています。今や施設管理者にとって、データは単なる納品物ではありません。
施工後の計画立案、コンプライアンス遵守、そして資産管理を一元化する、実用的な運用システムとして活用されています。

BIMstream社がNavVisを活用した代表的プロジェクト
■ シナリオ:大学キャンパス全体のドキュメント化
場所: Boston

主な成果
– 全約110棟の大学キャンパスを計画的に3Dデータ化・更新
– 改修後の建物を再計測し、「生きた建築データ」として維持
– 地上型レーザースキャナと比較して、大幅なスピード向上を実現
– 大学側も従来の計測手法と比べ、その速さに大きな驚きを示した

サイト特性
規模: 100万平米以上(最大約5万平米単位でエリア別に計測)
スケジュール: 授業や行事の合間に実施するタイトなカレンダー
体制: 最大5台のNavVis VLXを運用/天井裏のMEP専用チーム/現地PMが調整および顧客対応を担当
課題: 稼働中の研究室、授業中の教室や学生寮などへの対応
■ シナリオ:高セキュリティ空港
場所: Las Vegas

主な成果
– ターミナルおよびコンコースを約2~3週間で計測
– データはNavVis IVIONで統合・共有、設計と施設管理チームで活用
– クライアントからも、現実空間のデータ化のスピードに高い評価


サイト特性
規模: 約20万平米
– 体制: エンジニア6~8名+PM1~2名
使用機器: NavVis VLX 6台
制約: 常時セキュリティ帯同、夜間作業、猛暑等の過酷な環境に対応するためのシフト計画
■ シナリオ:イベント開催中の歴史的野球スタジアム計測
場所: Boston

主な成果
– 建築・構造・MEPを含むフルデジタルツインを構築(施設を閉鎖することなく作業を実施)
– 5年計画とされていた作業を1年未満で完了(制約のない環境であれば、8週間未満で完了可能)
– 1~2名の作業者が、NavVis VLX、Leica RTC、GeoSLAMを併用

サイト特性
規模: 約4万平米
期間: 1年未満(アクセス制限あり)
使用機器: 常時1~4台のNavVis VLXに加え、Leica RTC360、GeoSLAM Revo
課題: 困難な閉所をはじめ、観客席下の土床エリアに至るまで徹底的なスキャンを完遂
■ シナリオ:大規模建築の段階的再開発
場所: New York

主な成果
– 解体・構造露出・施工各における信頼性の高い時系列記録を構築
– 複数機器の使用:階段部(Leica)、主要部分(NavVis VLX)、天井裏(GeoSLAM Revo)
– 使用構成比:NavVis VLX 約70%、Leica 約15%、Revo 約15%
– すべてのデータを統合した点群により、高い精度を確保

サイト特性
規模: 建物1棟あたり1万~2万平米
期間: 現地作業は1プロジェクトあたり約1週間
使用機器: NavVis VLX 5台
体制: 最大8名の現場エンジニアおよびPM
制約: 構造や床の状態記録が重要。解体後には少人数のチームが再訪し、新たなデータを既存モデルに重ねて更新
NavVisとともに歩むこれから

Peter Garran氏が指摘するように、BIMstreamにおけるNavVisの導入は単なる最新ツールの追加にとどまりません。その真価は現代の建設・モデリングに不可欠な「圧倒的なスピード」「高度な複雑性」「厳しい要求水準」のすべてに応える次世代の変革システムとして機能する点にあります。

NavVis VLXの投入により、どれほど過酷な現場であっても、チームは効率性を損なうことなく最高品質のデータを取得できます。さらに、NavVis IVIONとの連携によって、取得したデータはほぼ即時に実用化され、専門技術者から現場の非技術者まで、誰もが直感的に扱える共有資産へと生まれ変わります。さらに、サポートが必要な場合には、カスタマーサクセスやアカウントチームとの密接な連携を通じて、直接的な支援を受けることができます。

こうした技術とサポートの組み合わせにより、Garran氏やNishan Kohli氏、そしてBIMstreamのチームは、新たな取り組みへと踏み出しています。その一つがCERQAというWebプラットフォームであり、360°画像やウォークスルー、2D/3Dの建物ドキュメント、デジタルツインを、AECプロジェクトチームおよび非技術系のクライアント向けに提供することを目的としています。さらに、このプラットフォームは公開APIを備える設計となっており、大規模な資産ポートフォリオを持つオーナーが、自社の既存システムと直接連携できるように構想されています。

CERQAは、Garran氏が初期事業から一貫して掲げてきた「真実に基づく構築」という理念を体現するものです。そして、その理念をスケールさせ、実用化する上で、NavVisは今後も中核的な役割を担い続けます。

「NavVisがなければ、今のBIMstreamは存在しなかった。」
ーPeter Garran

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