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2025.12.12

【新機能】NavVis IVION新機能「オルソ画像」:正確な寸法を持つ2次元画像

今回は、先日リリースされた正確な寸法を持つ2次元画像作成機能、NavVis IVIONの「オルソ画像」のご紹介いたします。
すでに一部のお客様にはご活用いただいていますが、まだご存じでない方は、この機会にぜひチェックしてみてください。

本記事では、オルソ画像機能の具体的な手順と、設計・点検業務を劇的に効率化する活用例についてご紹介させていただきます。

オルソ画像機能とは? 

NavVis IVIONで生成できるオルソ画像とは、点群データを基に、投影面の歪みを完全に補正し、正確な寸法を持つ2次元画像として抽出されたものを指します。

本機能では、フロアプランのような水平面だけでなく、建物の側面など任意の方向に投影面を設定できるため、さまざまな角度から正確なオルソ画像を生成できます。

▲左:建物を俯瞰視点で生成したオルソ画像/右:建物側面視点で生成したオルソ画像

視覚化モードも豊富で、通常のカラー表示に加えて、配管などの隠れた構造物を強調できるX線モードなど、複数の表示形式でダウンロードが可能です。

▲左:通常カラー表示/右:X線モード表示

オルソ画像は単なる画像ではなく、正確な位置情報(座標系)を含んだデータです。

ダウンロードする際に、NavVis IVION サイトの座標系、または空間参照座標系(EPSG)を選択可能です。

これにより、CADデータの「下敷き」として活用した際も、モデルと IVION サイトが座標系で直接繋がるため、手動での位置合わせが不要となり、スムーズに作業を進めることができます。

IVIONにおけるオルソ画像の主な活用シーン

オルソ画像機能は、「歪みのない正確な現況把握」を可能にすることで、広範囲にわたる現場作業を強力にサポートします。

・【内部計画・設計精度の向上】
  生産ラインや製造設備の改修計画、工場内のレイアウト変更の検討に。CAD/GISデータの「下敷き」として利用することで、設計・作図の精度と効率が大幅に向上します。

・【現場管理・データ共有の効率化】
  広大な敷地や屋外設備の正確な位置情報に基づいた点検・計画に活用。さらに、測量成果を専門知識不要な画像として簡単に共有できるため、部門間・関係者間の情報連携がスムーズになります。

・【正面・外装面のドキュメント化】
  建物の正面(ファサード)や垂直面のオルソ画像を生成し、外装面のドキュメント作成に便利です。

3ステップで完了! オルソ画像の操作方法

IVIONのオルソ画像生成機能は、専門知識がなくても直感的に操作できます。2Dマップを抽出する手順は以下の3ステップです。

  1. IVIONの左メニューの「切り取りダウンロード」をアクセスするか、またはマップ上の任意の位置でマウス左クリックし、「切り取りダウンロード」を選択します。
  2. 抽出したい任意のエリア(水平・垂直)を調整します。
  3. 出力する画像の解像度、視覚化モード、そして座標系を設定し、ダウンロードボタンをクリックします。

作業完了した後、すぐに座標系付きの.tiffファイルをご利用いただけます。

最後に

以上、新機能「オルソ画像」についてご紹介させていただきました。

同時に、NavVis IVION 11.8.0 のリリースからは、新機能「オーバーラップ非表示」により、スキャン時にエリア分けしたデータセット同士の重複部分を自動できれいにできる機能もご利用いただけます。

ぜひ以下の記事もご参照ください。

オーバーラップ非表示の紹介はこちら

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